デジタルだったり アナログだったり
教化部長 鈴木幸利
大須の万松寺通りというにぎやかなアーケードの中に織田信長ゆかりの寺で有名な万松寺があります。 このお寺がデジタル賽銭箱を設置したとニュースで報じていました。 現金を持たない海外からの観光客や若者に向けて始めたとのことで、賽銭箱の上にQRコードが表示してあり、スマートフォンで入金するのだそうです。 お賽銭と云えば、わが家の近くの八幡社は防犯のためかガラスの扉に小さな窓があって、そこから内にある賽銭箱にお賽銭を入れるようになっています。 私は毎月一日にのし袋に千円札を入れて、賽銭箱に入れるのですが、小さな窓から手を伸ばして入れても賽銭箱の入れ口に引っかかって下に落ちてくれません。 それが気になって仕方がないので、細い枝を拾ってきてちゃんと賽銭箱に入るように悪戦苦闘しています。 妻は「 賽銭泥棒と間違えられるわよ 」と苦笑していますが、引っかかったままでは落ち着いて祈っていられません。 無事に賽銭箱の中に入れて安心してしっかりお祈りしています。 世の中はどんどんデジタル化していきますがちょっと人間くさいのも良いではありませんか。
さて、小学生一日見真会が対面で3年ぶりに年末の18日に行われました。 今回はコロナ禍であるため、教化部や道場の中ではなく、屋外でのウォークラリーやゴミ拾い等を行いました。 18日は天気は良かったのですが非常に寒い日でした。 子供達は、寒くて頬を真っ赤にしながらも楽しかったようです。 走りながらゴミ拾いをするスウェーデン発祥のプロギングというフィットネススポーツがあります。 参加者がゴミを拾う度にまわりの人たちが「 ナイス 」「 サンキュー 」などと声をかけあったり、仲間の身近な話題で盛り上がったり、社会貢献による満足感を持ったり、もちろん身体を動かすことによるストレス発散効果や健康増進にもなると世界の百ヵ国以上で親しまれているそうです。
児童をとりまく社会は、年々複雑になり、ネットが身近になるにつれ、ますます大人の目の届かないところで苦しんでいる子供が増えてきました。 だれかと繫がっていないと不安で仕方がない。 スマホを片時も離さず、ラインが来たらすぐに返事を返す。 既読が付かないとイライラ落ち着かない。 そんな環境にさらされている子供達にのびのびとした自然の中で手探りでも良いから人と話したり、一緒に行動したりしてコミュニケーションをとる経験をしてもらう。 そして、何のために生まれてきて、どう生きていくのかという大切な真理を伝えて行く。 これが練成会の使命だと思います。
昨年は “ たびシリーズ ” の参加者の交流サイトとしてラインのオープンチャットを開設しました。 参加者の方から沢山の投稿があり、投稿しなくても投稿を見ているだけでも楽しく、参加者の横の繋がりには素晴らしい企画でした。 “ たびシリーズ ” 等のプロジェクトチームに感謝いたします。 食べ物、写真、俳句、絵はがき等々いろいろな投稿がありました。 この投稿サイトを終わらせるのはもったいなく、発展させることは出来ないかと考えています。 “ たびシリーズ ” は低炭素の生活法でしたが、このサイトには、PBSで云うならば低炭素の食事法、低炭素の表現法もたくさん含まれています。 投稿してくださった方、見てくださった方々の中には、私もやってみたい、教えてもらいたい、もう少し上手になりたい等々思われている方もおられるのではないでしょうか。 学びたい人を対象に教えてくれるグループを作ってミニイベントをすることも出来ます。 来年度はこのオープンチャットの更なる発展を望んでいます。
最後となりましたが、教化部長の3年毎の定期異動によりまして、3月末日で愛知教区教化部長の任を解かれ、4月1日より京都第一教区へ赴任することとなりました。 愛知教区での残された日々をみなさんと一緒にたのしく頑張りたいと思います。