【今月の教化部長の言葉】令和5年1月

今年は何が飛び出すか

教化部長 鈴木幸利

 

 愛知教区の信徒の皆さま、あけましておめでとうございます。 皆様と共に輝かしい新年を迎えさせて頂きましたことを神様に感謝申し上げます。

 卯年は何かを始めるのに縁起がよく、希望があふれ、景気回復、好転するよい年になるといわれています。 とりわけ2023年は癸卯の年で、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍するような年だそうです。

 

 

 昨年の我々の運動は、コロナ禍にもかかわらず、“ たびシリーズ ” でみんなで協力して奥津城にも、ウクライナにも、世界一周だって成し遂げることができました。 また、“『 人類同胞大調和六章経 』+世界平和の祈りと折り鶴 ” ですが、当初1万5千枚配った折り紙も地元からの要請で2万枚を超えました。 青と黄の鶴たちはギャラリーの壁を埋め尽くし次なる壁へとすすんでいます。 2つのイベントには、3才の小さな子供から100才過ぎの年配者まで沢山の方々が参加して下さいました。 そして改選により今まで土の中で見えなかった新しい人材が次々と現れてきた年でした。 今年はその人材を増やし、育てるためにうさぎの耳のようにアンテナを高くして情報を集め、うさぎの足のように身軽に地域を飛び回る1年にしていきましょう。

 

 

 さて、サッカー・ワールドカップカタール大会では、まさかの勝利に興奮したり、いけると思った試合に負けたりと、テレビの前で応援に熱が入った方も多かったことでしょう。 見事シュートを決めたヒーローの陰には自分たちの持ち分を発揮して必死にボールに食らいつき、つないでくれた仲間があったればこそです。

 息子の嫁のお父さんは、還暦を超えてますます元気にサッカーのシニアチームで頑張っています。 ポジションはディフェンス、ゴールの前でキーパーを助け、相手のチームのボールを身体を張って止める役目です。 サッカーのゴール前は格闘技だと云われるぐらい激しい攻防戦がくり広げられます。 お父さんもスネを蹴られてちょっと腫れていました。 チームの最前線に立つフォワードにゴールを託してひたすら相手の攻撃を防ぐ縁の下の力持ちです。

 

 

 また日本代表の選手達が試合後のロッカールームをぴかぴかにしてありがとうのメッセージと平和の特徴である折り鶴と置いていったと賞賛され、公式ツイッターで紹介されたこともうれしいことでした。 日本代表のサポーターによるゴミ拾いも話題になっています。 かつて私の息子たちが、野球のクラブチームに所属していたときも試合が終われば、選手も保護者も一緒になって清掃活動をしました。 先人たちからずっと大切に伝えられ、身についた習慣だからこそ、どんな場面においても自然に振るまえるのだと改めてうれしく思いました。

 

 

 昨年11月、長久手市にできたジブリパークですが、制作指揮をつとめた宮崎吾朗監督のひそか思いは “ 温故知新 ” でした。 「 張りぼては作らない。 本物でいく 」の精神で、職人さんたちの裁量にまかせて地元の建材にこだわり、職人の知恵と伝統を注いだ技が随所に見られるそうです。 本物を作る人たちは、コツコツと基礎を積み上げて失敗の中から一筋の光を見つけ、ブレずにあきらめずにやり続ける人たちです。 好奇心をもってわくわくと楽しめる人たちです。 ご縁も大切にします。

 

 

 私達も同じではないでしようか。 自分に与えられたこと、人の役に立つことをコツコツとやり続ける人は信頼され大切な要となっていきます。 神様はあなたが大事な恵し子だからこそ、あなたにいのちを吹き込み、この世に送り出して下さったのです。 この世の修行期間は長いようで短い、たかだか100年少々です。 たくさんよろこんで、たくさん幸せを感じて、たくさんのご縁に感謝して、たくさんの感動を人々にお伝えしていきましょう。