【今月の教化部長の言葉】令和4年10月

祈りを集める

教化部長 鈴木幸利

 

 10月8日は二十四節気の寒露(かんろ)といい草木に露が下りて農作物の収穫もたけなわになる頃です。 この夏の猛暑や線状降水帯による過酷な環境を生き延びて、実を結び成長してくれた農作物に心から感謝し、そのゆるぎないパワーをいただいて私達も頑張っていきたいと思います。 またこの頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。 夜には月も美しく輝いて見えます。 みなさんも一度空を見上げてみてはいかがでしょうか。

 

 

 さて、みなさんが心を込めて祈って下さった「 世界平和の祈り読誦表 」は428枚が教化部に集まりました。 4枚のボードに貼って教化部の玄関に掲げられています。 延べ87,312回分の心からの「 世界平和 」の願いが一つになって、教化部から世界に向かって「 愛 」と「 平和 」と「 秩序 」と「 中心帰一 」の真理が発信されています。

 

 

 平和への祈りを深め、調和した世界を実現するために、「 人類皆同胞 」を祈る『 人類同胞大調和六章経 』が発刊されました。 すべての人類が神の子であり、すべての人間が互いに兄弟姉妹であり、大調和している世界を観て感じて行動できる言霊が集められています。 そして個としては魂が内に伸び、内に広がって、極微の世界から極大の世界次元に達するという壮大なるものであり、その境地を得るための修行の第一は他の人の福祉のために尽くすことであると書かれています。 さらに、個人への奉仕から、より拡大延長して社会奉仕 ・ 国家奉仕 ・ 世界奉仕にまで自己の生命を拡大していく時、他の生命の拡大とは衝突することなく、他を侵略することなくして、他に与えながら自己が伸び広がり幸福感と生き甲斐がますます拡大するという誠に深い教えです。 今愛知教区が行っている「 世界の拠点をめぐるたび 」も愛知教区内に留まらず、世界にまで自己の生命を拡大する一環として行っているのであり、谷口清超先生十四年祭に向けて聖使命会員 ・ 普及誌購読者の拡大に取り組むことは自己が伸び拡がり幸福感と生き甲斐を増大する最高の実践なのです。

 

 

 また教区ではこの度「 世界平和の祈り読誦表 」の続きとして、みなさんに『 人類同胞大調和六章経 』を読誦していただき、その数を教化部に報告頂いて、その数に合わせて教化部のギャラリーの壁一面にウクライナの大きな国旗を作成しようと計画しています。 どなたでも参加できますのでたくさんの方の参加をお待ちしています。 報告方法等詳しいことは各組織からお伝えいたします。 たびも読誦も自分だけが参加し楽しむだけではなく、一人も取り残すことなく、みんな一緒に自己の生命を拡大していく運動なのです。 みんなで環境や世界平和の意識を高めながら幸せになる輪を広げていこうと頑張っていますので、まだ参加されていない人にも声かけして、是非仲間になっていただきましょう。

 

 

 わが家は長年の懸案であったリフォームにようやく着手しました。 築100年を超える古民家ですからいろいろなところに不具合が出てきて、それならいっそ建て替えてしまったらと思いましたが、太い柱や立派な梁を見ていると壊してしまうのはもったいないという気持ちになるのです。 設計士さんも同じ考えの人なので、これも残して、あれも残してと監督の大工さんに注文をつけるので、監督さんも半分頭を抱えながらも今までの経験やら知識やら叡知を結集して、毎日頑張ってくれています。  生かそうとする心は自他一体の現れです。 自他一体の根元は愛です。 全人類同胞の自覚と愛とを深める祈りには" 愛する "その極意が礼拝であると書かれています。 一辺20cmの柱、厚さ12cm幅35cmの梁、元の材木はどれほど大きかったのか、想像するだけで頭が下がります。 大自然の恵みと叡知の結集に感謝せずにはいられません。