【今月の教化部長の言葉】令和4年6月

祈りの重さ

教化部長 鈴木幸利

 

 

 大地からたっぷりと水を吸い上げて木々の若葉が透き通るような美しさ、みずみずしさで目を楽しませてくれる季節になりました。 森羅万象が生命力にあふれています。 けれどもそれは小さなひとつひとつの集まりです。 一枚の葉っぱの葉脈にたっぷりと水分が送られて、それが何百枚、何千枚と集まってはじめて青々とした木々となっているように、愛知教区の発展も信徒一人一人が自分の持てる力を出し合ってはじめてできるのです。

 

 

 私たちは今、ロシアのウクライナ軍事侵攻による悲惨な状況に心を痛め世界平和の祈りをしています。 一日も早い終息を祈って「 世界平和の祈り 」の読誦表に青色と黄色を塗っている方もたくさんいらっしゃると思います。 青は空、黄色は小麦をあらわすウクライナの国旗です。 一人一人の祈りは小さくても繰返し繰り返し念じつづけることによって確実に潜在意識の奥深くまで入りこんでいきます。 私は世界平和の祈りとは愛と平和という横の真理と秩序と中心帰一という縦の真理が融合した実相世界のことを言っているのだと思います。 マスを全部塗り終わった読誦表は、教化部・各道場に集めて、玄関のボードに張り出します。 ウクライナの国旗の向こうに世界中のみんなの大きな笑顔が見えるように心を込めて青と黄色で埋め尽くしましょう。

 

 

 さて、奥津城で谷口雅春先生・谷口輝子先生・谷口清超先生からご加護をいただいた私たちが次にめざすのは世界平和です。 第2弾として、生長の家の海外の拠点を巡る「 世界一周のたび 」を計画しておりましたが、ウクライナに向けて「 世界平和を祈るたび 」に変更することになりました。 日々歩いたり自転車で走った距離を今度は愛知教区全体で積算してウクライナをめざします。 その距離は片道9,000キロです。 どうぞそれぞれのスタンスで世界平和の祈りを唱えながらコツコツと低炭素の生活法を続けていきましょう。 積算距離がウクライナに到着した際には、みんなで一斉に「 世界平和の祈りと聖経読誦 」を行います。 教化部からライブ配信を致しますのでみなさん一緒に祈ってください。 日程は決まり次第連絡を回しますので愛知教区一致団結して祈りの力を結集いたしましょう。 そして、無事に日本に帰ってきた時にも同じように「 世界平和の祈りと聖経読誦 」を致します。

 

 

 私が一人祈ったくらいで世界が変るかしらと思っている人はいませんか。 私たちは「 観普賢菩薩行法 」の中で、自分の全身の細胞三十七兆個( 新説 )ことごとく如意宝珠であり、そのひとつひとつの細胞の中に三千の御仏が座して十方世界を照らしておられる。 その三千の御仏お一人お一人の細胞には、またまた三千の御仏が座し給うて大光明を放つと教えられています。 自分ひとりだけでもこれだけ素晴らしい観音パワーのかたまりであり発信する力をもっているのです。 素晴らしいと思いませんか。 自分の身体であるように見えて、実は身体中神様だらけ、神様がひしめき合っているのです。 自分が祈っているようにみえて実は神様の愛の力が四方八方に広がっているのです。 だから私が一人祈るということはものすごく意味のあることなのです。

 

 

 六月は大祓の月です。 練成などで行われる浄心行は自分で意識している罪・けがれを浄化する方法であり、大祓は自分で意識していない罪・けがれを浄化する方法です。 しかし、大祓は、自分自身の潜在意識を浄めることによって自分が幸せになるだけではなく、人類の潜在意識を浄化するものでもあります。 戦争や災害は人類の罪の意識や怒り、憎み、嫉妬、反感、呪い等の破壊的精神が形となって現れたものです。 これを浄化することが世界平和につながるのです。 個人個人の潜在意識を浄めると共に今回は人類の潜在意識の浄化を意識して大祓式を執り行っていきたいと思います。 みなさんも人類意識の浄化を意識して沢山の方に人型の推進よろしくお願い致します。