【今月の教化部長の言葉】令和2年3月

地区連総出のワンチーム

教化部長 鈴木幸利

 

 

 トヨタ自動車の本社工場にある大浴場で五十四年もの間、朝風呂を日課にしているおやじがいます。

副社長の河合満さん(72)、彼は単にくつろいでいるのではありません。 若い従業員に声をかけ、趣味の話しで盛り上がったり気になる従業員を見守ったりしています。 「 うわさ話を含めた現場の情報はいち早く入る 」と言い切るほど、対話を重んじているのは、わずかな空気の異変も見逃さないため。 また河合氏はトヨタグループ十四社の製造現場の幹部に呼びかけて二〇一八年に「 オールトヨタおやじの会 」を結成。 同じにおいのする現場の仲間と認め合って、新規車種の立ち上げ時のトラブルや自然災害があれば電話一本で援軍を送るまでに連携は深まっている。 「 どんな先端技術が車に搭載されようが安全性や生産性や原価は最前線の現場のつくり込みで決まる 」とあくまで “人” にこだわっています。 豊田章男社長はそんなおやじたちに絶大な信頼を寄せています。 「 私にはおやじがついている。 だからこんなにも世界で戦えます 」と。

 

  さて、昨年十月から始まった白鳩会の “祝福の集い” ですが、総連単位ならば、人数も多いですから、何でも出来る人が居て安心しておまかせしていたことも、地区連単位となると、「 人が足りません 」という悲鳴が聞こえてきます。 教化部長が来るから、何とかしなくちゃとプレッシャーを感じている人もいるかもしれません。 けれども私は、一人で何でも出来る人より参加者全員に一人一役お願いするほうが人間味があっておもしろくて好きなのです。 愛知教区のみなさんとは三年以上のお付き合いですから、そろそろ私の性格お気づきでしょう。 もちろん出来る人が自分一人でやったほうが早いし、間違いも少ない。 でもそれでは小さくまとまって “のびしろ” がないのです。 多くの人に関わってもらうためには、何度も同じことを言わなくてはいけないし、性格もペースも違うので忍耐も必要になります。 時にはどうしようということもあるかもしれませんが、みんなでやると力の集合体になりますから、おもしろい不思議なご縁をたくさん引き寄せてくるのです。 まさに人は宝です。 地区連総出のワンチーム、すばらしいではないですか。 今までは何もしなくてただ座っていればよかった人たちがいろいろな役を頼まれて先輩達の指導を受けながら一所懸命頑張る姿を見て私は心からの拍手と声援を送っています。

 

 また、三年後「 我が地区連はどのようになったらよいか 」夢とロマンに満ちた地区連毎の三年間の目標も出揃いました。 様々な目標ですが皆さんで話し合って決めた目標です。 一人も置き去りにすることなく、みんなが何らかの役割を行っていく、すべての人が少しづつでも動き出す。

 

 目標達成のための具体策に従って少しづつですが動き始めました。一宮の平田梅子さんはラインメールで呼びかけて、仲間と一緒に家庭訪問、駅等での手渡し伝道を頻繁に始めています。 また、尾北では、若い壮年層を発掘育成するためにと幼稚園や保育園の近くで迎えに来られる保護者にチラシや普及誌を手渡し始めました。 母親教室や壮年誌友会を開設した地区連もあります。

 

 この頃、多文化共生とか多様性とかいう言葉を耳にしますが、実際にその方向に進んでいこうとするとなかなか難しい問題も出て来ます。 それでも社会は多様性を認めて受け入れる方向に進まざるを得なくなっています。 その問題は現象の奥にある実相世界のレベルで考えないと解決の糸口は見つかりません。 今こそ、生長の家の根本真理、 “大調和の教え” が必要とされているのです。

 

 講習会は社会に大きく開かれた神様の庭です。 その人にとって一番必要な言葉が用意されています。 どうぞ一人でも多くの方にお声をかけてご縁を結んで下さい。