【今月の教化部長の言葉】令和2年2月

誰一人置き去りにしない

教化部長 鈴木幸利

 

 

  令和二年元旦午前七時十三分頃、自宅近くの穴場スポットで初日の出を拝みました。 まばゆい光が渦を巻いて一気に押し寄せてくる、そのエネルギッシュなパワーに圧倒され、思わず両足を踏ん張って受け止めている自分がいました。 この太陽のごとく、すべての人に明るさとパワーを充電する一年にしたいと強く思いました。

 

  一月一日の中日新聞の社説に「 誰も置き去りにしない 」という記事が掲載されていました。 二〇一五年九月、当時十八歳だったマララ・ユスフザイさんが「 世界のリーダーの皆さん、世界の全ての子どもたちに世界の平和と繁栄を約束して下さい 」と語りかけました。 その時の国連サミットで採択されたのが「 持続可能な開発のための二〇三〇アジェンダ( 政策課題 ) 」。 貧困、教育、気候変動など十七分野にわたり世界と地球を永続させるべく取り決めた開発目標( SDGs )です。 その合い言葉のひとつに「 誰一人置き去りにしない 」というのがあります。

 

  講習会の推進も同じではないでしょうか。 「 人間神の子、完全円満な姿が本当の自分であるという真理を伝えて歩き、誰一人、不幸のどん底で悲しむ人がないように救っていきたい 」という創始者谷口雅春先生の思いを受け継いで講習会推進に走り回る私たちです。

 

 理不尽な悲劇に見舞われながらも優雅さを失わず、女子生徒が安心して教育が受けられるように訴え続けるマララさん。 一方、気候変動に抗議する運動を積極的に展開しているグレタさん。 タイのバンコクでは十二歳の少女ラリンさんが廃プラ削減を訴えて企業や政府を動かして国内外で注目をあつめています。 日本の若者達も「 地方創世のアイデアが世界を救う 」と問題解決の戦略やストーリーを考えてシンポジウムを開催しています。

 

 愛知教区でも、機関誌一月号( 四四頁 )に紹介された内田千里さん、中垣順子さん一家は昨年の被災地長野県に救援活動に二度参加( 昨年の西日本豪雨の時も参加 )。 PBSを通して情報を交換しながらもくもくと活動されています。 また愛知教区青年会も一昨年の岐阜・広島に引き続き長野県の救援活動に参加するなど、若者を中心に少しずつではあるが活動が広がりつつあります。

 

 「 箸よく盤水をまわす 」ということわざがあります。 一人がたとえ小さな力でもくるくる繰り返し繰り返しまわり続けていると周囲も大きくまわり出すという意味です。 まず自分が小さな力でも動き出す。 まわり出すということが重要です。 そして続けること。 最初はなかなかまわらなくても繰り返し続けるうちに徐々にまわり始める。 そこに仲間が集まって大きな渦になるのです。

 

 ニュース等を見ると、異常気象、国と国とのあつれき、人々の怒り等々未来はどうなっていくのかと心配になります。 しかし、我々人間の反省と努力によって、改善してきているものもたくさんあります。 例えば、地球環境に悪影響を与えるオゾン層が薄くなるオゾンホールは南極上空で観測史上最小だったそうです。 ネパールでは自然保護が成果を上げ、絶滅しそうだったワニのあかちゃんが多数見つかり、インドでは三億人近くが極度の貧困を脱したことが分かり、アフリカのマリでは新生児の死亡率が劇的に改善している。 等々。

 

 環境保全の運動はあまりにも大きくて、私一人がおこなっても何も変わらない、と思わずに、少しずつではあるが確実に変わりつつある。 世界を信じて自分に出来ることをやり続けていきましょう。

 

  講習会まで百日あまり、あなたが動き始めればあなたの周りに必ず協力者が現れてきます。 「 人間神の子 」という最高の宝を携えて誇りと勇気をもって講習会のすばらしさを、生長の家のすばらしさをお伝えし続けていきましょう。