【今月の教化部長の言葉】平成28年3月

神の子の遺伝子オンへ

 

 

教化部長 濵山正幸

 

 

春三月 ・ 弥生。 この言葉には、何とも言えない温もりを覚える。 巡り来た春を喜ぶ心が働くからだろうか。

 しかしこの三月の上旬は、冬の名残の寒さが幾分残っている。 その寒さを包み込むかの様に「 桃の節句 」ひな祭りである。

 

 

 あかりをつけましょぼんぼりに

 おはなをあげましょもものはな

 ごにんばやしのふえたいこ

 きょうはたのしいひなまつり

      ( 作詞 : サトウハチロー )

 

 

 なんともほのぼのとした温もりのある詞である。

 我が家の座敷にもおひな様が飾られる。 孫娘の嬉しそうな顔、おひな様を飾ったその途端に辺りが華やぐのである。

 

 

 平安の雅が生きるひな祭り

 

 

 春の彼岸会も過ぎると、自然界の様相が一気に変わりだす。 その最たる例が、テレビの天気予報の中で、桜の開花時期が話題となることである。 世界広しと言えども、花の開花にこれほど真剣に向き合う国民はないのではないか。

 

 

 遺伝子は大和のこころ咲くさくら

 

 

 ところで、この「 遺伝子 」の研究分野において世界的権威とも称される村上和雄筑波大学名誉教授は、遺伝子をオンにする生き方を推奨している。

 例えば『 遺伝子オンで生きる 』と題する著書のなかで、不登校の児童の遺伝子をオンにすることで問題を解決した例を、当の不登校児を前にして次のように話をしたのだそうである・・・・・・・・・、

 

 

 遺伝子というのは、環境によって目覚めることがある。 スイッチ・オンになれば、ふだん発揮できなかった力が出てくる。 人間の一生とは、親から授かった遺伝子をどう目覚めさせるかの問題だ。

 ( 同書 四十頁 )

 

 

 村上教授自身は、大学生時代まともに勉強せず、従って成績も良い生徒ではなかったそうです。 それがアメリカに留学したことで環境が変わり遺伝子がオンになったようで、勉強に熱が入り成績が伸びたと言うのである。 さらに続けて・・・・・・・・・、

 

 

 人間は他の動物とは比較にならないほどすばらしい脳が与えられている。 いままで脳の働きは先天的に決められていると考えられていたがそうではない。 眠っている遺伝子をオンにすれば誰でも天才なのだ。 なぜなら人間の遺伝子は天才も凡人も九九 ・ 九%以上は同じにできているからだ。 しかも環境変化や心の持ち方でも遺伝子オンは可能だ。 君たちも思いを新たにすれば不可能なことはないんだ。 

( 同書 四十一頁 )

 

 

 不登校児に、以上のような話をしたのだそうです。 話を聞いている子供達、次第に目つきが変わりだし、話が終わったあとの質問も活発に出た、ということである。 

 人間、その気になりさえすれば、いつでも遺伝子の回路をオンにすることは出来るとは思う。 しかし平時において、オフの状態を瞬時にオンの状態に転換するには、ある程度の心的トレーニングも必要と思う。

 そんな時、冬から春へ、3月から4月へと学年の変わり目。 環境が否が応でも変わるこの様なとき、この流れに沿って遺伝子のスイッチを「 神の子 ・ 人間 」のスイッチオンにしたいものである。

 思い切って環境を変える。 信仰生活の環境も同様であると思うが如何でしょう。